俳句ポスト1回目選句終了

俳句ポスト事業は順調に進んで拡大しつつある。

記念すべき第一回は4月いっぱいの期間、「春風」と自由題で募集した。
結果としては、参加図書館数11館、286句が集まった。選句は現代俳句協会において
行われ、特選、入選、佳作句が80句選ばれ、「現代俳句」7月号に掲載された。
この他、TRC側から各館へ選句結果が送付され、各館ごとに投句された方々に知らされる段取りである。

第二回は五月分だが、題は「鯉幟」。参加図書館は24館に増え、投句数は415句に一気に増えた。喜ばしいことだが、協会の選句作業は一気に忙しくなった。

当初、どの程度の作品が寄せられるのか心配したが、レベルは非常に高い物だった。

特選句3句と選評を紹介する。

特選

能代図書館

         菜の花の中廃校のうすみどり    武藤暁美

一面の菜の花の中にある廃校。囲む木々も芽吹いて全体を薄緑に見せている。黄色と薄緑の配合が良い。 

徳島市立図書館

         春風と母のぬくもり遊山箱      美馬鏡子

 遊山箱は「ゆさんばこ」と読む。徳島で作られてきた弁当箱。全体から野遊びの楽しさが伝わる。

         返却の本に栞と花びらと      山口久雄

 本に栞と花びらが挟まれていた。花びらはいつの間にか紛れ込んだもの。満開の桜も見えてくる。


今年中には100館を目指して拡げて行く予定である。皆様の近くの図書館で、赤い俳句ポストを見かけましたら、是非投句してください。


 


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