投稿

3月, 2020の投稿を表示しています

大分県現代俳句協会に拍手!

イメージ
大分県現代俳句協会が俳句初心者向けの新たな活動を始めました。 下の写真はそのパンフレットと小冊子です。 『俳句読本』は足立 摂さんがまとめました。 よくできた初心者向けの案内本です。 チラシの表と小冊子 チラシの裏側 俳句読本 読本の目次です 内容の一端 このような積極的な取り組みは素敵です! がんばれ大分!

昭和俳句作品年表を読む その6

イメージ
畔の榛ひととほるときそびえたつ 川島彷徨子(35歳 1910年生まれ)   川島は神奈川県の厚木生まれである。俳句は臼田亜浪に直接師事した。昭和3年に『石楠』に 投句して 昭和5年には巻頭を得た。早稲田大学に進んだが肺病で休学、昭和13年に応召し14年 には痔の手術で除隊。 15年に結婚。川口市に新居を定めて戦後もここにいた。  篠原梵や大野林火 と年代的には近い。 俳人というよりも詩人に近いなどと掲句を納めた句集『榛の木』で評価を得た。  芽吹く樹々とほきはただに枯れる樹々  昭和14年  落葉松林人をひとりにかへらしむ    昭和15年  この句を見て私は思い出す絵がある。佐藤哲三の「みぞれ」という絵である。描かれているのは 新潟の蒲原郡 の曇り空と畦とトリネコの木であるが、まさにこの句のような光景である。佐藤の生 れは川島と同じ1910年である。   絵は1953年に描かれたものだが、不思議な暗合を思うのだ。佐藤も体を壊して戦争に入って いない。 川島もそうだ。このような境遇に陥ってしまって戦争に行けなかった、あるいは行かなか った人間の戦後の 気持ちは複雑極まりないものであったろ。その気持ちが表現に向かわせるの だろうか。  トリネコの木も榛の木も田の畦に植えられて、稲を干す竿を掛けるのに使われる。高さは15m ほどにもなる というので掲出句の「そびえたつ」という措辞になる。敗戦間もない農村地帯はある 意味で変わらない風景 であったことを示す句である。だが「そびえたつ」の措辞に、多くの兵隊を 国にとられて実際は若い人がいな い村の寂しさをかすかに込めたのかもしれない。 佐藤哲三 『みぞれ』

令和2年初めての記者会見

イメージ
俳句ムービーコンテスト開催 協会は株式会社図書館流通センター(TRC)とパナソニック株式会社、ふるさと写真交流倶楽部と共同して俳句ムービー®コンテストを開催することになりました。 令和2年2月26日午後2時より日本記者クラブで記者会見を開きました。 このコンテストは、現在行っている図書館俳句ポスト事業の拡大版として協会は考えております。各月の特選句を題材にして、短編ビデオ動画を作成していただきコンテストに応募していただくシステムです。 当日は中村和弘会長、TRCから谷一文子取締役、パナソニックから津村敏行部長、ふるさと写真交流倶楽部藤倉洋事務局長が出席されてプレゼンテーションが行われました。 コンテストの詳細は下記にアクセスしてください https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000344.000024101.html 参考映像は下記にアクセス 「 俳句 ムービ ー(R)コンテスト」ティザーサイト https://furusatophoto.jp/ haiku-movie/