広報部(海外担当)報告 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 9月 12, 2018 協会設立70周年事業の一環として広報部は2008年に刊行した『日英対訳 21世紀俳句の時空』を駐日全大使館(155カ国)に寄贈した。 いまでも俳句は国際的に広がりを見せているがより多くの様々な言語を使う人々へも俳句の魅力を伝える切っ掛けになればとの願いである。 *将来英語圏だけではなく東南アジアや南米、中東、アフリカなどから、この本を切っ掛けに偉大な俳句詩人が生れるかもしれないと夢想することは楽しいことだ。(章) リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ コメント
各地で講師活躍! 7月 01, 2019 2019年6月29日土曜日 埼玉県現代俳句協会で青年部長神野紗希氏講演 小雨が降る埼玉県川口市の川口総合文化センターで行われた埼玉県現代俳句協会大会で神野部長が講演した。 演題は「偶然、他者、肯定の詩」 これは大胆にも山本健吉の「滑稽・挨拶・即興」に対する神野さんの解釈?いや挑戦?であろうか。 「俳句は、偶然を受け入れ、新しい他者との出会いを受け入れる、肯定の力に満ちた詩ではないか」 神野氏によれば、挨拶・即興は偶然を受け入れる姿勢であると考える。その意味で、 写生は偶然を受け入れることの肯定的行為となる。 (実に刺激的な解釈だ by章) 柿食へば鐘が鳴るなり法隆寺 子規 たまたま食べたところに鐘が鳴った偶然であるが、神野氏は、この偶然を俳句に取り込む子規の横紙破りを指摘する。つまり和歌では食べる行為を詠わないのであった。子規はあえてそれを取り込んだ。偶然を肯定したからだと言う。 では他者とは何か? つまり、上記のように和歌の慣習では見過ごされてきたものが新しい他者である。例として下記の句も示された。 木の下に汁も膾も桜かな 芭蕉 あたたかな雨が降るなり枯葎 子規 九鬼周造の『偶然と驚きの哲学』を引用して彼女は言う。 「偶然性とは、AとBとの出会いによって生じる」と。 鶯や餅に糞する縁のさき 芭蕉 雨がふる恋をうちあけやうと思ふ 片山桃史 心中は途中でやめにして銀漢 三根詩生(俳句甲子園) 等の句を示して出会いの偶然性を説明した。 総括として彼女は次のように締めくくった(一部) 「俳句は、過去の詩歌に見過ごされてきたものたちの中に、生きる命の在り様を見つけ、(中略)命を吹き込んできた。偶然訪れた他者を受け入れる積極的な肯定こそ、私たちの価値観をアップデートし、世界を一つ増やしてくれる、俳句の底力。」 また、神野氏は現在一児のママとして、子連れの句会などを積極的に開いて、この世代の俳句をしながら育児をするママを応援している。それには先行として杉田久女や竹下しづの女の次のような句が勇気を与えてくれたという。 仮名かきうみし子にそらまめをむかせけり 杉田久女 短夜や乳ぜり泣く子を須可捨焉乎 竹下しづの女 ... 続きを読む
第2回俳句賞「25」に行ってきた 3月 18, 2019 俳句賞「25」というコンテストがあった 公開選考会だそうだ 主催は大学生俳人 応募者は高校生だけ限定 それも数人でチームを組んで参加 見に行かないではいられない 日時:2019.3.17 午後一時から 場所:新宿区立漱石山房記念館 会場は地価の講義室で椅子は50脚ほど用意されていた。 最終的にはほぼ満席、多くは応募高校生と保護者でそのほか大会関係者、マスコミ関係者で埋められた。 第1回は35編の応募があったが今回は31編の応募であった。 チームは4人から7人で構成され25句の作品をまとめて応募する規定だ。 審査は3人の選考委員で予選を行い31編から4作品に順位をつけてそれぞれ選び計12作品が決勝選考に進出する。ここからの審査が公開審査である。 審査員は遠藤由樹子氏、岸本尚毅氏、高柳克弘氏 交通信号赤黄青の順で並んでいると 岸本氏得意の洒落を発したが、今思えば選考会の流れを 予測したような発言だった。 さて、選考会と結果は? 各氏の予選結果は下記の通り (一位4点、二位3点、三位2点、四位1点) 遠藤氏 一位「回りきる」 二位「竹とんぼ」三位「絡繰」四位「雲梯」 岸本氏 一位「つばさめく 」 二位「回りきる」 三位「竹とんぼ」四位「絡繰」 高柳氏 一位「ゆるやかに」 二位「つばさめく」 三位「十七音のざくろ」4位「絡繰」 選考会は各氏の選考理由を述べることで始まり、第二段階として「回りきる」「つばさめく」「ゆるやかに」「絡繰」「たけとんぼ」の五編から対象を選ぶことに決定した。 大賞選考方法は少々もめたが、各得点数よりも選句委員の第一位の中から選ぶべきだとの意見が高柳より出され、その線で進めることとなった。 「つばさめく 」7点 「回りきる」7点 「ゆるやかに」4点の三作品に絞られた。 下記に作品を示す。 筆者の印象では、選考会の司会がとてもリードがうまく、議論を結論に導いていた。 その結果、最終対決は同点の 「つばさめく 」7点 「回りきる」7点に絞られた。 各氏の発言 高柳氏: 「つばさめく 」には柱になる句が数句あって堅固な作品構成になっている。 その点 「回り... 続きを読む
青年部勉強会「兜太ナイト」開かれる 7月 29, 2018 20180721 青年部の勉強会が、協会図書室で開かれた。題して『兜太ナイト』講師は海程同人田中亜美さん。司会は青年部長の神野紗希さん。スタッフの黒岩君も大活躍。 当日は青年部のゼロ句会(50歳以下対象句会)が午後一時から行われ、その後に勉強会が行われた。参加者は当然句会メンバーも多数移行して、新たな参加者も加わり賑やかに行われた。 まず、開催の趣旨を青年部ブログからコピー http://gendaihaikukyokai-seinenbu.blogspot.com 第155回勉強会「兜太ナイト」ご案内 金子兜太逝去から4ヶ月が経とうとしている。 俳句の世界において、兜太の存在があまりにも大きい存在だったことは明らかだが、現代の私たちにとって、兜太を読むことはどのような意味を持つのか。 青年部は、まず兜太の来し方を振り返ることから始めたい。 田中亜美さん(左)と神野紗希部長(右) 最初に講師の田中亜美さんが『俳壇』2018年6月号に纏めた年譜に沿って、処女句集『少年』出版に至るまでの兜太の生涯を概説、それに対して神野部長が質問をしてゆく形であった。途中からは出席者の活発な質問も受け付けて、活気ある討議となった。 田中さんは従来の年譜に加えて、兜太の人との関わりに重点を置いた書き方をなされていて、興味深い年譜となった。 田中氏の発言で筆者が勉強になった点 *1 兜太が二歳から四歳まで父の居る上海で育ったということ。兜太の父は医者で当時東亜同文書院の校医をしていた。 *2 兜太と同じ1919年生まれの俳人:安東次男、石原八束、佐藤鬼房、沢木欣一、鈴木六林男、原子公平、森澄雄。一つ下に飯田龍太、伊丹三樹彦、三橋敏雄がいること。 *3 兜太の親友と言われる出沢珊太郎の数奇な人脈。特に実業家星一、星新一との関係など。 *4 兜太が戦前に二編の小説を書いていたこと。『狸の応召」S15年、「おだいさん」S18年 筆者がここで注目して発言もしたのが、二歳から二年間上海で育ったことと、兜太の韻律の関係 についてであった。 この異郷での幼児期間は母語の習得に影響があると、言語学者の田中克彦は『ことばと国家』に次のように書いている。 <人間は生まれるとすぐに、からだとことばとのこの二つの座標軸のなかに位... 続きを読む
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